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結婚相談所の婚活暴露 | 真面目だけど上手くいかないパン屋さん

パン屋さん
「出来たらいいな、ってね。何となく思ってます。」

 大沢さん(仮名)は42歳のパン屋さん。関西の有名大学を出て船場の商事会社に勤めていたのを、30代半ばで脱サラして、3年ほどアジアやヨーロッパを放浪したそうです。その後、3年間パリのパン屋さんで修行して、開業。放浪中に食べたパンの旨さを再現しようとしている人です。
 外見はたいへん若々しくて、Tシャツに半パン、大きめのリュックをもって相談所に来られました。日に焼けた顔に、短めに借り上げた髪。お隣にはお母さんが控えていました。42歳と聞くまでは、20代後半かせいぜい30代前半だと思っていました。

「どんな結婚を考えてらっしゃるんですか?」

「いや、別に。特別なことは考えてませんが。まあ、仕事も落ち着きましたし、そろそろ落ち着きたいな、と。」

「ご長男じゃなかったですよね?」

「そうです。一人っ子です。一人っ子なのにずっとふらふらしてたんで、そろそろ落ち着いて親孝行しないとな、って感じですかね」

「ご長男だと、ご同居ですか?」

「いまですか?そうです」

「結婚した後はどうなさいますか?」

「さぁ。相談して決めればいいかと」

「どんな人が良いんですか、相手の女性は?」

「普通の女性で良いですよ。全然。特にタイプとかもないです」

「何歳くらいとか?学歴とか?働いてる人が良いとか、いやだとか?年上がいいとか、年下が良いとか?」

「どっちかっていうと年下がいいですかね。僕が若く見られるんで。学歴とか全くどうでも良いです。年上でも全然気にしないですよ。」

「ご両親は何ておっしゃっていますか?一人っ子だと、ご意向もあるんじゃないでしょうか?同居とか跡取りとか気になさってるんじゃないんですか?」

「いいえ、何も言っていません。」

 大沢さんご自身はこんな感じで、何を聞いてもフワフワとした回答しか返ってこないのです。一方お母さんのほうからいただいた要望書にはびっしり文字が並んでいます。相手の年齢22歳くらいから30歳まで、同居希望のため、一人娘不可、学歴短大卒以上、専業主婦希望・・・。

 大沢さんは典型的な何も考えてない人です。このタイプ、結構お見かけします。42歳でここまでおっとりしている人は多くはないものの、若い世代には、せっかく相談所に来たのに計画や希望というものを殆ど展開できない人というのは少なくないんです。婚活市場では親が代理で行う「親婚(オヤコン)」という言葉が一般的になりつつありますが、大沢さんのような人をみていると、しょうがない気がします。

 結婚相談所に来る人には、大きく分けて二つのタイプに分けることができます。細かいことまで全部あれこれ考えている人と、具体的なことは殆どなにも考えていない人です。

 どちらが良いとは一概には言えません。細かいことまで考えていても、それが全く的外れな場合も多々あります。逆に、全く何も考えていなくても、相談員のアドバイスを受け入れて決めていくことが出来れば、すぐに波にのることが出来ます。
 勿論、細かいことまで正確に把握していて、その通りに進められる人も中にはいますし、何も考えていない上に、相談所でのアドバイスを消化することが出来ず、親の高望みや周囲の意向に振り回されて、結局何もできない人もいます。

 つまり、細かいことを考えている、いないに関わらず、自分の状況を把握している人なら、結婚相談所でパートナーを見つけるのは難しくないということです。

 大沢さんのような人は、結婚相談所ではまず成就しません。外見の良い方なので、写真をアップするタイプの婚活サイトやパーティーなどでは好印象を与えるかもしれませんが、婚活中の女性は「頼りない人」を敏感に察知し、排除しますので、長続きはしません。少しコミュニケーションをとると、結婚について、何も考えてないことが分かってしまうからです。まずは、自分のおかれた状況を把握することが大事です。

 大沢さんは半年間在籍された間、月一回のペースでお見合いをこなされましたが、いずれも相手側からお断りされました。ご本人は飄々として、焦る様子もありませんでしたが、お母さんのほうは親婚パーティーのほうに関心を持ち始めたようで、系列グループへの移行を申し出られました。
 ところが、手続きをしている最中にお店で知り合った女性と交際を始められ、結局退会されました。お相手は年上のバツイチ女性とのことでした。